なかなか治らないクレーター型ニキビ痕

ニキビで最も困るのが、クレーター型のニキビ痕です。クレーター型ニキビ痕は、治すのに時間がかかります。皮膚の表面のニキビ痕なら、新陳代謝によって、簡単に治る可能性があります。
ニキビ跡とクレーター

しかし、皮膚の下の真皮と呼ばれる部分にまで痕が深くなってしまうと、家でどのような薬を塗っても治りませんから、皮膚科で相談することをオススメします。 クレーターになってしまう原因は、ニキビを潰したり爪でひっかいてしまったりして、皮膚組織が破壊されてしまい、それがどんどん深くなってしまうことで皮下組織まで傷が広がってしまうことです。

皮膚の真皮まで傷つけてしまったクレーター痕は、一生治らないといわれています。これを治すには、外科的な手術や、コラーゲンや繊維質を注射する方法、あるいはケミカルピーリングなどの治療しかないというのが定説になっています。

クレーターを消すには、真皮内のコラーゲンと弾性繊維の活性化と血行促進、リンパ液の促進、繊維芽細胞の活性化が重要です。クレーターが治る仕組みとしては、皮膚表面に高周波や熱などの特殊な刺激を与えると、コラーゲン層である真皮細胞が「怪我をした」と勘違いします。

すると真皮コラーゲンがその怪我を修復しようとして増え始めます。 その性質を利用して肌を再生するのがレーザー照射型の治療やフォトフェイシャルなどです。全部の皮膚を同じ強さで照射してしまうと、皮膚全体が盛り上がってしまうのであまり意味はありません。

あくまでもクレーターにだけ反応させて、凸凹を平らにしたいわけですから、クレーターの深さや大きさに合わせて照射レベルを調整していくという長年の経験と高度な技術が必要になります。

クレーター治療をするには、何回も通わないと治らない場合が多く、クリニックではだいたい4回~10回は根気よく続けることが必要です。それも、1回のスパンが1~1.5カ月ごとになります。治療後は、病院からの指示をきちんと守って、紫外線カットや保湿などの徹底をする必要があります。

ニキビと似ている別の症状とは

ニキビにとても似ている症状が「おでき」です。これは毛穴の奥深くに細菌が入り込むことで、炎症を起こします。ニキビによく似た症状ですが、原因がアクネ菌ではありません。おできの場合は「毛包炎」「せつ」「よう」の順に大きくなっていきます。

腫れと熱を持っていて、触ると固いしこりがあり、痛みが激しいのが特徴です。 毛嚢炎もニキビとよく似ています。毛を包んでいる部分「毛包」が細菌感染によって炎症を起こすことです。特に、デリケートゾーンにできることが多く、「外陰毛嚢炎」と呼ばれています。

軽いものであれば放っておいても治りますが、おできのように大きくなって、固くてしこりができている場合は、市販されている抗生物質の入った皮膚疾患用の軟膏をつけると治ります。

マラセチア毛包炎は、皮膚の表面に常在するカビの一種である「マラセチア」が多量に繁殖すると発症します。症状としては、赤く光沢があり、特に胸や背中、肩などの上半身に出ることが多く、ニキビに良く似ているため、誤診も多いといいます。

ニキビと違って表面が平べったく、押してもつぶれませんし、膿などの中身が出ないことも特徴です。汗をかきやすい季節になるとみられることが多い病気です。 毛包虫性ニキビは、いわゆるニキビダニと呼ばれるものです。

ニキビという名前が付いていますが、必ずしもニキビに関係はなく、誰もが持っている皮膚常在性のダニの増加が原因でできます。 副腎皮質ホルモンを内服あるいは外用している人や顔を洗わないなど不潔にしている人に発症しやすくなっています。

夏期ニキビというものもあります。これは、春から夏にかけて発症し、秋になると自然になくなるニキビです。子供のあせものように高温多湿で出来ることが多く、主に20代の女性に多く発症します。

原因ははっきりしていませんが、強い日光に当たることや、サンスクリーンが高温で日光に当たることなどが原因ではないかと考えられています。

ニキビには3種類あります

ニキビには、大きく分けて3種類あります。まず、毛穴が詰まった状態の初期ニキビのことを「コメド」といいます。そして、このコメドには2種類あって、毛穴が開いて先端が黒くなっている黒ニキビと、中は膨らんでいるけれど、毛穴が閉じている状態の白ニキビです。

黒ニキビは、毛穴の入り口が黒い点のように見えるため、このように呼ばれています。黒ニキビが赤ニキビになることはあまりありませんが、毛穴が開く原因になるため、スキンケアでは特に注意が必要です。

白ニキビは、ニキビと考えていない人もいますが、これは毛穴に皮脂がいっぱいたまった状態です。この状態が長く続くと、アクネ菌が一気に増殖し始めます。アクネ菌は皮脂が大好きで、しかも空気が苦手なため、毛穴のように空気がなくて栄養となる皮脂がたくさんあるところにすぐに潜り込んでしまいます。

この白・黒2種類のニキビに加えて、症状が悪化してしまったニキビが赤ニキビです。角質が毛穴を塞いでしまうと、外に出ることができなくなった皮脂が毛穴にたまって、アクネ菌が繁殖します。

アクネ菌は皮脂を食べると同時に「ポルフェリン」という毒素を出します。この毒素に対して、免疫細胞である白血球が動員されて、そこでアクネ菌との戦いが始まります。毛穴はたちまち赤くなり、熱を帯び腫れあがった状態になります。

さらに、長引くと、血液や皮脂などの残骸が膿となってどんどんたまってきます。これがいわゆる黄ニキビといわれる状態です。症状がひどくなり、毛穴周辺の組織が真皮層まで破壊される可能性があるため、ニキビ痕を残してしまうこともあります。

ニキビ痕は、炎症がひどかったり、潰し方が悪かったりするとできてしまいます。ニキビ痕には、赤っぽくなって残っているもの、色素沈着して茶色のシミのようになっているもの、さらには皮膚が陥没してデコボコになってしまっているもの、皮膚が隆起してケロイド状になってしまっているものなどがあります。

ニキビ自体よりも、間違ったニキビケアによって、ニキビ痕ができてしまう方が深刻かもしれません。